ACCESS(office)は定期的に新しいバージョンが発売されます。
その都度、新しいバージョンをインストールすると
古いバージョンで起動したときの不具合や
新しいバージョンで起動したときの不具合などが発生することがあります。
どのような不具合があるかをまとめてみました。
アプリケーション起動の競合
- Office 2016 と Office 365(2021)などが混在すると、どちらの Access を起動するか毎回切り替えが発生。
- 「構成処理(構成中…という表示)」が毎回発生して非常に時間がかかる。
ActiveX コントロールや VBA の不具合
- バージョン違いによる 参照設定の不一致 により、VBA エラーやフォームが正しく表示されないことがある。
- 特に Access 2010~2013 vs 2016 以降の違いで起こりやすい。
レジストリや共有コンポーネントの衝突
- Access ランタイム(例:2013 と 2016)を同時に入れると、共有ファイルやレジストリのキーが上書きされ、不安定に。
- 特定のバージョンでしか動作しないアドインや機能がエラーになる。
ODBC ドライバの競合
- 古い Access データベース(.mdb)と新しい形式(.accdb)で ODBC ドライバや DAO/ADO の動作に問題が出ることがある。
回避策・対応策
方法1:仮想環境や別ユーザーアカウントで分離する
- 仮想マシン(VM)でバージョンごとに Access をインストール。
- もしくは Windows の ユーザープロファイルを分けてインストール(ただし完全分離は困難)。
方法2:Microsoft 公式の推奨順にインストール
- 複数バージョンを同居させるなら、古いバージョン→新しいバージョンの順にインストール。
- 例:Access 2013 → Access 2016 → Access 2019
方法3:Click-to-Run(C2R)とMSIを混在させない
- Office 365(C2R方式)と古いMSI形式のAccessは相性が悪く、インストールエラーや破損の原因になる。
Access ランタイムを使う場合も注意
- Access Runtime 2010と2016などを同時に入れると不具合が発生することがあるため、使用バージョンを統一する。
まとめ
Office365を使用する場合は、複数のインストールを行わず、単体のインストールが望ましい。
MSI形式の場合は、古いバージョンから順番にインストールすれば、MS推奨の方法となる。
個人的に32bitと64bitで別のバージョンをインストールした場合、不具合が発生しづらい感じがする。
※バージョン違いを一つずつしかインストールできない。