社内SEが作成したACCESSの業務システムが、ある日突然動かなくなった。
世の中の会社でよく聞く話です。
では、どのように動かないのか。
どこまで動くのか。
まずは、問題を切り分けて、簡単にシステムが動くようになるのか。
それとも、システムが回復するのに莫大なコストがかかるのか。
少しでもお役に立てればと思います。
よくある原因と対処法
ファイルが開けない/起動しない
- エラー内容を確認:具体的なエラーメッセージが表示されていれば、それをもとにWebで症状を絞り込むことが可能です。
- ファイル破損の可能性:バックアップがある場合は復元を試みましょう。
- ネットワークドライブの接続不良:共有フォルダにある場合、ネットワークが正しく接続されているか確認しましょう。
Accessのバージョンの問題
異なるPCでAccessのバージョンが違うと、機能に互換性の問題が出ることがあります。
→ Officeのバージョンを確認し、同じに揃えるのが理想です。
例)WindowsのOSバージョン、ACCESSのバージョン、32bit/64bitの確認など
マクロやVBAが動かない
セキュリティ設定でマクロが無効になっている可能性があります。
→ 「ファイル」→「情報」→「コンテンツの有効化」でマクロを許可しましょう。
外部データベース接続のエラー
SQL ServerやExcelなど他システムと連携している場合、その接続先がダウンしていることがあります。
→ 接続設定や外部ファイルの存在を確認しましょう。
ロックファイル (.ldb / .laccdb) が残っている
正常終了しなかった場合、ファイルがロックされたままになり他の人が開けないことがあります。
→ 該当ファイルと同じフォルダに.laccdbまたは.ldb があれば削除してみましょう。
ACCESSが開けない場合はどうすればいいの
システムが破損している場合などは、元のプログラムがない限り修復できないこともあります。
その場合、お手上げとなりますが、基本的にシステムはバックアップを取っていることが多いです。
まずは、バックアップを探して、プログラムを差し替えて起動を試してみましょう。
Windowsのアップデートや、機器類を新しくした場合、環境や設定が変わっていることがあります。
この場合は、ACCESSシステムが動作する環境を再度見直さなければなりません。
ACCESSシステムがコンパイルされていなければ、ランタイムではなく、本体から起動しエラー個所を特定することも可能です。
より詳細な情報などをコメントやメールなどでご提供いただけると、お手伝いできる範囲でお助けいたします。
ACCESSシステムの今後
これからも会社の規模によっては、ACCESSでの業務システムは非常に役に立ちます。
低コストでのシステム運用を可能にできるのがACCESSの魅力なので、
社内SEを大事にし、こまめにシステムのメンテナンスを行っていければよいですね。